39.登校風景



(阿部、花井、田島、三橋、それぞれの彼女について、西浦野球部のお話し)


阿部→大学生ヒロイン
花井→ひねくれ同級生
田島→男気あふれる同級生
三橋→天真爛漫な1つ上


(今日は阿部くんの彼女の家に勉強に来ました/うるさいので図書室追い出された/ちなみにヒロインは金持ち一人暮し)


花井(以下:花)「なにから勉強する?」
泉「一時間目だし現国じゃないのー?」
花「だよなぁ。お、阿部。先輩(大学生ヒロイン)なんだって?」
阿部(以下:阿)「もの壊さなきゃテキトーにしていいって」
田島(以下:田)「じゃあオレテレビ見る~!」
栄口(以下:栄)「ばか!勉強だろ勉強!」
泉「ほーんと、危機感ないよなお前って」
三橋(以下:三)「…………(メール打ってる)」
沖「三橋、お前もだぞ」
三「っ!う、あ、」
西広(以下:西)「取りあえず先に打っちゃいなよ、ね?」
水谷(以下:水)「そうそう!彼女からなんだろ?ならはやく返してやらないとね」
巣山(以下:巣)「ってか…三橋に彼女が出来たときは驚いたよなぁ~」
栄「うんうん!絶対嘘だと思った!」
花「なんかそれも失礼だけど…確かにちょっと以外だよな」
三「っ!オ、オレ、たち…似合わっ!」
泉「なくないから泣くなっ」
水「彼女かわいいし…うらやましいよね!」
沖「そうそう、並んだら姉弟みたいでなかなか似合ってるぞ~!」
阿「フォローになってねぇぞ」
沖「え"」
西「だね…」
三「うっ…」
花「だぁ~~~!泣くな三橋!お前はかわいい上に性格もよくて気遣いも勉強も出来る最高の彼女がいるんだ!それだけで幸せだろうが!」
三「ウ…………ウヒッ(照れ)」
栄「お、照れてる照れてる」
阿「それにしても今の言い方…聞きようによっては花井が彼女に不満持ってるようにもとれるよな」
花「な"!」
田「なにぃ~?!あんなセクシー女子を彼女にしといて不満だと~!」
花「不満じゃねぇ!大体お前、人の彼女をそう言う目で見んなよっ!」
水「でも…あの胸は目いくよなぁ」
泉「ま…まぁね」
田「なぁなぁ、彼女何カップなの?」
三「っ!!!た、田島く、」
巣「お、三橋が照れまくってるぞ」
阿「下ネタ嫌いそうだもんな」
三「ご、ごめ…!」
阿「いや怒ってねぇ怒ってねぇ」
田「で?実際何カップなんだよ~!」
花「な、なんでそんなこと教えなきゃなんねーんだよ」
田「え~?だってみんな気になるよなぁ?」
水「うん!」
沖「そりゃもう!」
泉「ま…それなりに」
栄「まぁ……」
巣「…へへ」
西「えっ…と…」
三「(真っ赤)」
田「なぁ、阿部も気になるだろ~」
阿「オレにふるな…」
田「ほら!阿部も気になるって!」
阿「言ってねぇっ」
花「…………本人に言うなよ?」
阿「って!花井ものせられんな!」
花「…………………………フ」
全「え?」
花「エ、F!………だってよ」
沖「おぉ~!すげ~!」
田「いいなぁ~。オレの彼女Cカップだぜー?」
泉「え?それって標準じゃないの?」
田「そうなの?」
泉「そうだろ?」
阿「だからオレにふるなって…」
花「ってかお前、胸のデカさで彼女選ぶわけじゃねーだろ」
田「そうだけどさー」
沖「なんか不満でもあるわけ?」
田「ぜーんぜん!頭いいし体育できるし空手部だし腕っ節強いし蹴りいてぇし!最高だろ!」
三「さ…最高なの?」
巣「お前嫌われてんじゃない?」
田「そんなことあるわけないだろー!オレたちはラブラブだよ!」
栄「男がラブラブとか気持ち悪いな…」
西「確かに…」
田「そんなこと言って~!ほんとはうらやましいんだろ~?」
栄「…あぁ」
泉「ど…どうした栄口、そのニヒルな笑い…」
栄「あぁ…欲しいさ、欲しいよ彼女!」
西「栄口くん落ち着いて!」
栄「なんでこんな万年頭ん中紫色なやつに彼女ができんだよー!!」
三「っ…!!(ビクビク)」
巣「三橋が怯えてるぞ…」
沖「でもオレも思う!なんで田島なんだ!」
阿「…お前ら勉強しろよ……」
栄・沖「「あぁーーー!彼女欲しいーーー!」
巣・水「オレもーー!」
花「あんまうるさくしてっと先輩にぶん殴られるぞ」
栄「ぁ゛」
沖「ぃ゛」
巣「ぅ゛」
水「ぇ゛」
田「ぉ゛」
水「なんで田島までいうんだよ!」
田「だって言いたくなるじゃん!な、西広!」
西「ボクに聞かれても…」
泉「困るよね」
西「うん…」

全「…………………………」

栄「勉強…すっか」
西「そうだね…」
泉「だな」
沖「なんか空しいしな」
巣「それを言うなよ…」
水「傷口に塩を塗る発言だよね」
阿「お前ら…本当に虚しいな」
田「はは!虚しい虚しい!」
巣「ムッカツクなお前っ!」
水「今カチンときた…」
西「まぁまぁ…ほら、勉強しよう?明日は現国とグラマーだし…やらないとね」
泉「だよなぁ…」
水「てかさ、グラマーはともかく、みんな現国ってどーやって勉強してんの?」
西「ボクは教科書読んでるかなぁ…」
泉「それで点数とれんの?」
西「ま、まぁそこそこ…」
巣「花井は?確か現国よかったよな?」
花「オレはワーク丸暗記」
巣「マジ!?すげぇなそれ。じゃあグラマーはどうやって勉強してんの?」
花「文法と熟語だけ覚えてるよ。ってか英語なんて言語なんだから覚えりゃ簡単だよ」
沖「うわぁ!頼もしい花井!」
三「う、ん。花井、くん、すごいっ」
花「そ、そうかぁ?でもオレ、数学はさっぱりだぞ」
阿「俺にしてみれば何で数学出来ねぇのかがわかんねぇな」
沖「おー!阿部が頼もしい!」
水「でもやっぱ一番はオールマイティな西広ってことで」
西「え!いやぁ…」
水「西広先生!お願いします!」
西「えっと… う、うん、がんばるよ」
巣「あー、なんかいっぱいしゃべってのどかわいたな。お茶かなんかもらえないかな?」
阿「冷蔵庫ん中なら牛乳と水しかねぇぞ」
巣「マジかぁ~… ……ん?」
田「あー!トイレトイレ!トイレどこせんぱいー!」
阿「トイレなら廊下奥の扉」
田「え、これー?」
阿「そっち風呂。洗濯物あるから入ったらあいつキレるぞ。 …そっち押し入れだ、バカ! …そう、そこだよそこ!」
田「さんきゅー、阿部!」


全「…………」


水「も、もしもし…阿部君?」
阿「何」
水「なんか…やけに詳しくない?」
泉「風呂やトイレの場所はともかく」
巣「冷蔵庫の中身までわかるなんて」
三「あと洗濯物…」
阿「なんだよ、詳しかったら悪いのか?」
栄「いや、わるくねーよ、わるかねぇけど…」
沖「そこまで詳しいと…ちょっとなぁ」
水「え、ってか二人って…」


全「同棲してんの?」


阿「………………………さぁな(ニヤリ)」


もちろん、同棲なんてしているはずはないのだけれど。
そのときのみんなは阿部君の怪しい笑みにだまされて正常な考えなんて出来ませんでした。


結局、阿部君が一番すごいかもってお話。


田「あー、すっきりしたー!」


そして何も知らない田島(笑)









2007.06.26 tuesday From aki mikami.