ちゅ。


「…


ちゅ。ちゅ。





ちゅ。ちゅ。ちゅ~~~~~~~~。


「…っ!」
「なんですかぁ」


ん?と首を傾げる。いや、なんですかぁ、じゃない。


「…頬が腫れます。やめて下さい」
「愛の印っぽくていいじゃないですか」
「はぁ…あなたの唇も腫れるんですよ」
「だから、それも愛の印」


そう言って、またちゅ、と人の頬にキスをする。…相変わらず行動が突飛で、謎すぎる…。


「何かあったんですか…?」
「ん…べつに。ただ…」


ぎゅ。


「…さみしいだけ」


抱き付いて、ぽつりとつぶやく。…まったくこういう時ばかりかわいいのは反則ですよ…?


「―――…まったく。愛の印はつける場所が違うでしょうに。ほら、こっちでしょう?」


の首筋に、舌を這わせる。わずかに震えたがかわいくて、私は彼女を抱き締めた。


「…そっちはばれたらハズいもん」
「でも目立ちませんよ。顔や唇よりはね」
「ん…」
「さぁ、目をつぶって」


私の言葉に頷いて、そっと目を伏せる。長い睫毛も、少し厚めの唇も、スッとした鼻も、すべてが愛しくて、私はゆっくりとを横たえた。


は、私を"その気にさせる"のがうまいですね。普段からもっと積極的だと嬉しいのですが。