私は迷わず外に向かって走った。さっさと家に帰ればいいんだ!帰って今日出された宿題やって、ごろごろ過ごせばいいんだ!
後ろから聞こえる白馬の声を振り払って、玄関に向かう。玄関に着くと急いで靴を履き変えて、外に飛び出した。だが、その瞬間腕をつかまれる。振り返ると、息を切らした白馬が不敵に笑みを浮かべていた。
「さあ、やっと捕まえたよ、」
「はなせぇっ!」
「どうして逃げるのかな?」
「毎日毎日、何であんたと遊ばなきゃいけないのよ!」
「もちろん、好きだからに決まってるだろう?」
「ばか!うそつき!女たらし!」
「……ひどい言われようだね」
「あ、まーたやってるー」
パタン。
靴を下におく音が聞こえて、私たちは同時に振りかえった。
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