「もう少し…自分のことも考えてよ」
「自分のこと…」
「いつも、私のことを考えて色んな所に連れていってくれるし、そうやって私のこと庇ってくれる。でも、それは本当に白馬がしたいことなの?私のために気使いすぎてるんじゃないの?」
「…は、そんな風に思っていたのかい?」
「っ」
怒ったような声色に顔をあげた。するとその顔は紛れもない笑顔で、今のはなんだったんだろうかと呆気に取られる。
「僕はのことが好きだよ。君の好きなことなら僕は何でもしてあげたいと思ってる」
「っ、白馬っ」
「でも、きみがもし僕のわがままを許してくれるなら…」
ふわりと、優しく唇が振ってくる。
「名前で呼んでくれないか?」
「っ……」
「いや、かな?」
「いやじゃない。…いやじゃないよ、探」
「ありがとう、」
そう言うと、探はまた私の頬に口付けをくれた。その優しさが嬉しくて、笑みが漏れる。
しつこくても、思い込み激しくても、自分勝手でも、いつだって私のことを一番に考えてくれてる。本当はそんな探がずっとずっと、好きだったって気付けたから。
「大好き、探」
Ending 4
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大好き(happy end)
ハッピーエンド。これが一番最高エンドです。何だかいまいちハッピーだか何だか良くわかりませんね。お付き合いありがとうございます。