は、りんと川に行くことにした。


「じゃあ、りんちゃんと一緒に水くみに行こうかな?」
「やったー!じゃあ、これもってはやく行こう!」


竹筒を持って駆け出すりん。はその後ろ姿を追いかける。川はすぐ近くにあって、二人は辿り着いてすぐに河原に並んで川に足をつけた。


「きもちいねー、ちゃん」
「そうだね、りんちゃん」
「でも、殺生丸さまどこにいったのかな?」


も、それがずっと気になっていた。行き先を言わないのはいつものこと、と言っても、やはり彼を中心に回っているのだ。寂しいし、不安にもなる。


「…でも」
「ん?」
「殺生丸さまならきっとすぐ、帰ってきてくれるよね」


そういって、りんは立ち上がった。ぴちゃ、と水が跳ねる。


「ねぇちゃん、ちょっとだけ泳ごうよ」
「え、でも…」


殺生丸、と言いかけたの手を、りんはぐいっと引っ張った。


「いいじゃない、ちゃん。殺生丸さまなら大丈夫だよ」


そう言って、りんは笑う。は、りんの笑顔を見ていると、本当に大丈夫な気がしてきて、うん、と頷いた。


きっと、すぐ帰ってくるよね。


自分自身にそう言い聞かせて、りんと共に川の中へ掛け出して言った。ほんの少しの後悔を残しながら。


Ending 1
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後悔

これからも笑って仲をひき裂くりんちゃんでいてほしい。
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