「私、阿吽についてく!」


そう言って、は阿吽の首にしがみついた。ぐるる、と喉を鳴らしてにすり寄る阿吽。


「そっかぁ…じゃあ邪見様でいいや、一緒に水汲みいこう!」
「こら、わしでいい、とはなんじゃ!着いて行ってやるのだからありがたく思え!」
「は~い」


りんと邪見は、二人で楽しそうに(?)川に向かって行った。


「ねぇ阿吽、どうしたの?私に用事があったんでしょ?」


は二人の姿が見えなくなると、そう訪ねた。喉を鳴らして見つめる姿が、ひきとめているように見えたのだ。


阿吽は、首を傾けてに背中を促した。乗れ、と言うことらしい。


「どこに連れていくの?」


そう訪ねても、当然答えるわけがないのだが。阿吽はが背中に乗ったのを確認すると、ゆっくりと空に飛び上がった。


「(もしかして殺生丸の所に連れてってくれるのかな?)」


はそんな期待を抱きながら、阿吽の首にしがみついた。