「楓ばあちゃん!」
「ん?おぉ!か!」


が見た影は、薬草籠を背中に背負った楓だった。


「どうしたの楓ばあちゃん、こんなところに一人で」
「なに、薬草を取りにきたんじゃ」
「でも、一人で来るなんて危ないよ?誰かについて来て貰えばよかったのに…」
「…そうじゃな。なら、お主がついて来てくれんか?」
「え?」
「それにわしももう年寄り。これを持って帰るのも大変じゃ」


確かに大変そうだ。だが、は殺生丸を捜している。しかし断るのも気がひける。


「何か、用事でもあったのか?」
「あ、ううん!大丈夫!」


は、つい勢いでそう言ってしまった。すると楓は嬉しそうに笑って、背負っていた籠をに差し出した。


「そうか、なら手伝ってくれるな?」
「う、うん…」


ここまで来たら、断れない。は仕方なく、楓の薬草取りに付き合うことになった。


Ending 5
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お人好し

いい人過ぎるのも時にはいけないと思います。
【h】