少しして雲母が急降下すると、そこに見えたのは…
「!神楽!」
「よぉ。お前もあたしにやられに来たのか?」
「あんた、なんでこんなところに!」
「あぁ?奈落の命令に決まってんだろ。犬夜叉達は今油断してるからな。一人一人殺してけって言われたんだよ。風刃の舞!」
神楽から放たれた攻撃を、間一髪でかわす。は雨月刀を構えて神楽に斬りかかるが、ひらりとかわされてしまった。右から雲母が突進するが、それもかわされてしまう。
「おいおい、2対1かよ。お前等もせこいな。殺生丸は仲間呼んだりしなかったぜ?」
「っ!殺生丸、ここにきたの?!」
「あぁ。あいつの足止めしろっていわれてきたのがはじめだったからな」
「じゃ、じゃあ殺生丸は…?!」
「あたしのことなんか無視してさっさと進んじまったよ。だからこうやって後始末させられてんだ。…ったく、余計なことしゃべらせるんじゃねぇよ」
神楽が扇を一振りすると、竜巻が巻きおこる。と雲母はそれをなんとかかわして、空に飛び上がった。
すると、事態を感じ取ったらしい犬夜叉達がむこうからやって来るのが見える。
は、殺生丸を追いかけることにした。
「雲母!下に降りて!お願い」
の言葉で雲母が地上に降りると、すぐに駆け出す。神楽の攻撃を雨月刀で防ぎ、殺生丸が向かった方へと駆け出して行った。
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